工場通信

トランスミッション作業時の注意点
少しの配慮で絶大な安心感


トランスミッション本体を降ろして、作業を行う際に注意すること。

それは、ディファレンシャルギヤが内部で回転しないようにする事です。

これは、デフ本体の構造にもよるのですが、多くの場合はドライブシャフトが抜けることで、ロック機構が無くなり、気付かぬうちにデフがあらぬ方向を向いてしまう場合があります。
画像は、正常な状態。
ドライブシャフトのスプラインが勘合する部分です。

コチラの画像は、少しずれた状態を再現した物です。

この状態が酷くなり、気付かぬうちにミッションを搭載していると。。。
組付け時に「え！？ドライブシャフトが入らない！」となるのです。

気付かないというのが怖いところですね。
対策として、こんな方法をミッションを降ろした際には行う様にしています。

LSDのイニシャルトルク測定用に製作したツールです。
デフのスプラインに勘合し、内部に差し込むことでデフの空転を防止します。

少しの配慮で作業を円滑に進めることが可能に。
画像はアバルトのトランスミッションです。

Written by Hashimoto

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