DS3中古車の納車整備を進めています
中古車情報にて告知しました、シトロエンDS3 SS は納車整備が進んでいます。
その内容の一つ、水廻りの整備をご紹介しましょう。
交換部品は以下の内容です。
*ウォータポンプ
*ドライブベルト
*フリクションホイール
*ウォータポンププーリ
ウォータポンプはこの位置に装着されています。
ポンププーリは、最近流行のゴム素材の劣化が目立ちます。
新品のドライブベルト表面は、これまでのベルトと異なり、非常に毛羽立っています。
グリップ向上や、音の防止策なのでしょうか。
組み付け後の各部品の役割ですが、構造が従来とは異なります。
簡単に説明しましょう。
組み付け後の全体像
こちらが、ドライブベルトを張る為のテンショナーです。
張力調整はもちろん自動です。
テンショナ以外に、もうひとつの似た存在の物があります。
それがこちらのフリクションホイールです。
フリクションホイールは、ウォータポンプを回す為の役割を担っています。
ドライブベルトで回していないのですね。
ドライブベルトは、オルタネータとクーラコンプレッサを回すのみです。
フリクションホイールは、内部に温度変化に応じて接触具合をコントロールする
バイメタルが組み込まれており、冷却水温度が低い時にはエンジン内部を流れる
クーラントの流量が少なくなる仕組みです。
逆に温度が上がれば、全開流量で循環します。
それを分かりやすくするのが、次の画像です。
ウォータポンププーリにつけた青色のマーキングが、指先で空転します。
ベルトドライブ式であればこの様な空転はしませんけどね。
エンジンにかかる負荷を低減し、燃費に貢献する為の機構ですね。
クランクプーリにフリクションホイールが接触し、
フリクションホイールによって、ウォータポンプが回されています。
クーラントも交換しますが、クーラントクリーナも使用しています。
もうしばらくお待ち下さいね。