FIAT500 1.4Lはマウント全数同時交換で微振動を解消

エンジンマウントは、快適装備のひとつと言っても良い位に、交換する事により
静粛性が増します。

今回は、フィアット500 1.4Lのマウントを全数交換しました。
現状の状態が非常に悪い、というレベルまで痛んでいるわけでは無いのですが、
外した物と、新品を比較するとその差は歴然でした。

トランスミッションのマウントです。
吊下げ方式ですので、重量物がぶら下がる様に取り付けられています。
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左が新品
右が外した物
上部がペタンとしているのが確認できます。

下側にはひび割れも確認できます。
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潰れた箇所の拡大です。
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こちらはエンジン側のマウントです。
形状がトランスミッション側とは形状が全く異なりますね。
こちらは、先程の物と比べても激しい劣化は確認できません。
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拡大して各部を確認すると、距離・年数相応に、ヘタリは出ています。
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エンジンマウントの交換次期を迎える車輌は、こちらも交換次期を迎えています。
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クーラント・リザーブタンクです。
フィアット500も、稀に穴が開いた、という話を聞きます。
高価な部品ではありませんので、5年経過・未交換の場合は、クーラントの交換
併せて交換したいですね。

画像がありませんが、もう一点エンジンロワマウントも交換しています。
こちらは、エンジン下側に装着され、前後方向の揺れを抑える物です。

エンジンマウント総交換を行うと、まずエンジン始動時・クランキング中の振動が減ります。
その後すぐにエンジンは始動し、アイドリング状態に移りますが、その際の振動が非常に
おとなしくなります。
発進時や、変速時、アクセルON/OFF 時のぎくしゃくした感じもマイルドになります。
結果的に、車の完成度が高まった様な感触を実感できます。
新車時はこうだったんだ~と、発見もありますよ。

消耗品の交換は、その効果を最大限に体感する為、悪い箇所だけではなく
全てを交換する事も大切です。
足周りの整備時にも同じ様な事が言えますね。

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