プジョー106 バルブタイミングの調整
作業の流れにおいて、必要となった為、正確なバルブタイミングの測定~調整を行いました。
タイミングベルトの交換時は、SSTの使用や合マークを用いてタイミングを合わせます。
今回は、カムシャフトの交換を行った為、任意でのタイミング調整を施工しました。
カムシャフト下側のリフターに、ダイアルゲージをセットします。
クランクプーリ側も、ピストントップ位置が正確に分かる様に目印を取り付けます。
当社のオリジナルクランクプーリには、ピストンのトップ・ボトムが明記されており
さらにそれぞれから180°の目盛りを刻んである為、バルブタイミング調整の際に
非常に便利です。
ピストン位置を確認しながら、バルブリフタの作動をチェックします。
ピストンの位置に対して、最適なタイミングで吸・排気のバルブが開閉する様に
分度器の目盛り1°単位で調整を行います。
今回の調整値は、カムシャフトメーカー推奨値にセットしました。
久々に施工する作業でしたが、ぴったりと合うと満足感がありますね。
一般的な使い方をする車輌にお薦め出来る事ではありませんが、より一層スポーツ走行に
割り切った使い方をする場合、面白いエンジンになりますよ。
懐かしい表現方法をすると「カムに乗る」このフィーリング、私は好みです。
「106の部品は、あるうちに買え」 という表現が正しいのかわかりませんが、この部品も
きっと生産終了になるでしょう。
タイミングベルトカバーです。
106には3分割でカバーが取り付けられています。
樹脂ですので、経年劣化・オイル漏れの付着による劣化、ボルトが緩まない事により発する
カバーの割れ、などなど交換原因は様々ですが、設定のあるうちに換えておきたいですね。
今回は、3点ともに交換しました。