106S16中古車整備 エンジン冷却系等の整備 樹脂パーツをアルミ強化品に

経年劣化を重ねた樹脂パーツは、いつ破損してもおかしくない怖さを備えています。
危険度の高いパーツを目視点検したとしても、外観上の判断でその良否を判定する事
は難しいものです。

5年以上の交換履歴が無い場合、交換をおすすめしています。
当社では、106の水廻り部品についてはお客様に2通りの部品をご提案しています。
1つは、純正の樹脂新品への交換
1つは、オリジナルパーツのひとつ、アルミ削り出しへの変更
殆んどの場合に、オリジナルパーツをご用命いただいています。

今回は、サーモスタットハウジングと、ウォータインレットアッパーホース
オリジナル強化品に組み替えます。

画像は、ウォータインレットの交換風景ですが、外す最中に破損しています。
これが走行中に起きていたらアウトです。
RIMG0477 RIMG0478
今回の106は後期型のインレットを取り付けです。

装着後はこの様な仕上がりに。安心感が全く違います。
RIMG0479

サーモハウジングは交換中の破損ではありませんが、プライヤで軽く力を掛けると
いとも簡単に破損しました。
RIMG0507 RIMG0508

アッパーホースは、サーモスタット部より排出された冷却水をラジエタへ導く役割と
水冷式オイルクーラへ導く役割を担っています。
RIMG0509 RIMG0510
その為、分岐部が設けられているのですが、分岐部構造が樹脂である為、この部分が
破損し、水漏れを起こします。

永く楽しめる車だからこそ、長期的に使える質の高い強化品をご用意しています。
RIMG0511 RIMG0554

仕上には、冷却ラインのエア抜きを行います。
この部分は、真鍮製の特殊ボルトです。
中空構造な為、数度の締め付けで折れます。
RIMG0512
200円程度の部品ですが、常時在庫が途切れぬように大量ストックを心がけています。

関連記事