106S16中古車整備 エンジン冷却系等の整備 樹脂パーツをアルミ強化品に
経年劣化を重ねた樹脂パーツは、いつ破損してもおかしくない怖さを備えています。
危険度の高いパーツを目視点検したとしても、外観上の判断でその良否を判定する事
は難しいものです。
5年以上の交換履歴が無い場合、交換をおすすめしています。
当社では、106の水廻り部品についてはお客様に2通りの部品をご提案しています。
1つは、純正の樹脂新品への交換
1つは、オリジナルパーツのひとつ、アルミ削り出しへの変更
殆んどの場合に、オリジナルパーツをご用命いただいています。
今回は、サーモスタットハウジングと、ウォータインレット・アッパーホースを
オリジナル強化品に組み替えます。
画像は、ウォータインレットの交換風景ですが、外す最中に破損しています。
これが走行中に起きていたらアウトです。
今回の106は後期型のインレットを取り付けです。
サーモハウジングは交換中の破損ではありませんが、プライヤで軽く力を掛けると
いとも簡単に破損しました。
アッパーホースは、サーモスタット部より排出された冷却水をラジエタへ導く役割と
水冷式オイルクーラへ導く役割を担っています。
その為、分岐部が設けられているのですが、分岐部構造が樹脂である為、この部分が
破損し、水漏れを起こします。
永く楽しめる車だからこそ、長期的に使える質の高い強化品をご用意しています。
仕上には、冷却ラインのエア抜きを行います。
この部分は、真鍮製の特殊ボルトです。
中空構造な為、数度の締め付けで折れます。
200円程度の部品ですが、常時在庫が途切れぬように大量ストックを心がけています。