V6 3.2L GTVはタイミングベルト交換
アルファロメオGTV は車検整備でのお預りをさせて頂いています。
年間走行距離は少なく、良い状態を維持し続けているGTVです。
距離が増えないので、うっかりすると危険なのがタイミングベルトの管理です。
前回の点検の際に、ベルトカバーの内部を点検し「まだ大丈夫ですね」と先送りしたベルト交換。
今回のベルトコンディションは如何なものかと確認を行います。
今年の判定は、ヒビ割れ進行しているので「要交換」となりました。
パーツ一式を用意し、ウォータポンプも含めての交換作業を行います。
V6エンジン用のパーツは、値段が上昇傾向にあります。
3.2V6エンジンに装着されているカムシャフトは、カムシャフトの頂点が平らなデザインである事が特徴的です。
一般的にはカムの先端は三角であり、頂点として認識する部位が存在します。
頂点は、バルブが最も押し下げる最大リフト点であるのですが、その頂点が平らで有る場合は最大リフト時間が長くなるという事。
高出力化を図り、設計されたデザインである事が分かります。
V6のタイミングベルト交換作業については、交換そのものは大変ではなくむしろ施行しやすく、確実な作業が行えます。
メインの組み替えに至るまでの分解工程が多い事と、外すボルトの本数が多い事、これが時間を要する原因なのですね。
組めば見えなくなる箇所ですが、可能な限りは汚れを落として作業を進めます。
大排気量・V6・自然吸気 シリンダブロックもアルミ製で、とてもお金の掛かった工芸品です。
見た目も・フィーリングも全てが美しい、イタリアの誇る工業製品だと思います。
末永く楽しんで頂ければ幸いです。
Written by Hashimoto