油温/油量計が動かない106のトラブルシュート


106が続きますね~。もしかしたら春は106が多いのかもしれません。
今回行った作業は、メータパネルに本来は表示される 油温/油量 の表示が、されなくなっている案件です。

時折見かける症例ではありますが、何方からも依頼が無かったので皆様が諦めているのか、あまり重要視をされていないのか、これまでに修理を行った経緯がありませんでした。

今回の症例については、車両側のセンサー・配線、ここから疑いを掛けて点検をスタート。
オイルエレメントの直ぐ上に、油温と油量を検知するセンサーが取り付けられていますので、そこから点検を行います。
コネクタを抜いてすぐに分かるのが、樹脂劣化によるコネクタの破損でした。
金属端子3本が露出しているので、これでは取り付け状態では確実に短絡します。

それと、配線の被覆硬化から芯線露出も確認できます。
エキマニの側を通る配線ですので、熱害により劣化促進されているのでしょうね。

この条件では、まともに作動するのは不可能ですので処置を行います。

部品取りのストックパーツを使って、配線の生きているところと結線を行います。

センサー不具合もあるといけないので、事前に単体のチェックも施工。

ここまでの作業で復活するかと思いきや、上手く行かないのでなんで?もしやメータパネル本体の問題?と疑いをかけました。
メーターを半外しにし、裏側のコネクタを手で力を掛けると「動くじゃないの」。
メーター基盤の問題ですね。
向かって右端のメーターが油温表示、スピードメータ内の液晶表示が油量表示。それぞれ正常に作動しているのが分かります。

と、いうわけでメータ分解を行い、基盤のチェック。

手慣れた作業ですので、不具合ハンダは直ぐに発見でき、盛り直しを行った所正常作動状態に復帰しました。
センサーには12Vの電圧が供給されていましたので、メータ基盤のメイン電源回路に影響が出ていたのしょうね。

106のメータはこれまでにも幾度となく同様のハンダトラブルを修理してきました。
ハンダの問題発生個所により、表に出るトラブルは様々ですが、大抵の場合はこの修理により復活します。
定番化してきた作業ですね。

Written by Hashimoto

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