ミスファイアがコイルでは無いレアケース
106の入庫がこのところ続いています。
先日の黄色2台に引き続き、今週はブルー2台のお預かりをさせて頂いています。
こちらのブルーは、12カ月点検でのお預かり。
ご相談内容の最重要項目は、時折発生するエンジン不調でした。
問診を進める中で、感じたのはミスファイアによるエンジンの息継ぎ・ひっかかりです。
診断テスタを通じて、入力されているエラー内容を確認すると 4番シリンダのミスファイアでした。
当初はイグニッションコイルの不具合かと思ったのですけどね。
106のコイルは1&4 2&3 同時点火コイルですので、コイル不良の場合はミスファイアは2気筒分に及ぶのですよね。
まさかスパークプラグ?
定期的に見させて頂いている106なので、プラグ管理は自社で出来ているはず。
そんな思いが巡りますが、年間17000キロほど走るお客様ですので、どこかのタイミングで交換をうっかりすっ飛ばすと、気付いた時にはプラグが限界になるかもと思い点検すると。
エラーの入力されていたシリンダのスパークプラグが特に消耗が激しかったです。
対比画像は、同一型番のスパークプラグ。
接地電極の消耗が凄いです。これによりプラグギャップがとても広くなり、火花が飛びにくい状態として理解できます。
プラグテスタを使って、先ほどのスパークプラグの単体試験を行うと、圧力を上げた際に見事に失火する様子を動画に納めました。
プラグの交換でエンジン不調はスッキリ解決。
失火=コイルという思い込みはダメですね~。
Written by Hashimoto