センサー交換すればOKと思っていたら...


アイドリングの不調・スロットル開閉に対する不規則な反応・トラブルを抱えているのは 点検作業でお預りをさせていただく プジョー306N5S16 です。
以前より、スロットルポジションセンサの認識が甘くなることが多く、年に2回ほどセンサー清掃を行っていました。

スロットルポジションセンサに不具合を起こす原因は、スロットルボディの真下にセンサーが備わる為、スロットルを通過する油分がバタフライの軸を通過し
その油分がセンサ内部に流入するため。
本来は非分解のセンサーを開封して、油分除去を行う事で症状が改善されていました。

お預りのタイミングでセンサを交換する流れとなり作業を行います。
他にも何か原因が潜んでいないかを確認していると、配線の劣化が起きている事が分かりました。
冒頭画像は、TPSのコネクタの配線。
コネクタを分解し、配線を被っていた保護チューブも切開し、全貌を確認したところ。

同じコネクタと端子は持ち合せが無く、このまま組付けるのはどう考えてもNGです。


応急処置的な方法を選択します。金属コネクタは再使用し、新たな配線を車輌側に繋ぎ合わせて何とか復活しました。
配線劣化は、外気に晒される箇所限定でしたので最小限の範囲でのバイパス作業で完了しました。

この後、エンジン始動とテストランを繰り返し、症状の再発が無い事を確認。

おそらく、症状発生時は芯線同士がショートし、症状を引き起こしていた事もあったのだろうと事後の考察です。
Written by Hashimoto

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