左ハンドルクリオのマスターシリンダ交換
ミッションの搭載が終わり、各部の組み付け復旧を進めているのはクリオ3RS。
続いてマスタシリンダの交換を行います。
マスターシリンダという部品は、油圧式クラッチの場合に備わる構造部品の一つでして油圧発生ポンプの役割です。
クラッチペダルの直ぐ傍に備わり、右ハンドル・左ハンドル・ホースの取り回しや油圧回路の接続方法などの種類によっては交換作業がとても悪くなる事があります。
特に施工し辛いのは、左ハンドルのアバルトでしょうか。
これは装着の位置に問題があり、交換作業は大きな苦労を強いられます。
クリオの場合、取付位置も、油圧回路の取り回しも、取付の方法も全てがしっかりと考えられた新設設計。
とても作業が行いやすくて安心しました。
画像にある大きな黒色の部品は、マスターバック(ブレーキ倍力装置)です。その向って右に備わるのがマスターシリンダ。
フルードは、ブレーキフルードのリザーブタンクから供給されています。
デリバリホースがエンジンルーム側に位置する事もとても優しい設計なのですよね。
デリバリラインが室内側にあるのが、2000年くらいまでは当たり前でしたので。
こうなると、室内側の連結はペダルリンケージのみですので、アクロバティックな組み換え作業を強いられることなく交換が可能です。
問題は、音が出ているのがマスターシリンダからだと思ったら、実際はペダルの摺動部。
ベアリング機構に大きなガタが生じ、その部分で音が出ると言う内容でした。
リペアパーツを製作するか、専用部品を入手するか。
どちらがスムーズかつ効率的なのかを考えたいと思います。
堅実なのはリペアパーツかな?と考えています。
おそらく純正ペダル機構は生産の終了となっているはず。
右ハンドルにも使用可能な構造を考えると、多くのルーテシア3RSユーザにもサービス提供が可能に。
ちょっと考えます。
Written by Hashimoto