DS3 HN01 ターボ タイミングベルト作業開始


先日のカクタス HM01 NAエンジンに続いて、今回はターボエンジン3気筒 HN01 のベルト交換作業を行います。
クランクプーリの形と外径の大きさに驚かされます。
一般的にこの手のプーリは3本のボルトで固定されることが多いですが、6本ものボルトで固定されています。
厚みがあり、奥深いデザインのプーリーには2本のベルトが掛けられています。
軽量プーリがあると、結構な重量低減につながりそうなデザインです。

1ウェイクラッチ付のオルタネータプーリ。
オルタネータのボディ部は、アルミ鋳物でシルバーですが一部のみ汚れて黒ずんだ箇所があります。
この汚れの付着は、プーリ内部のクラッチ機構の削り粉か?
クラッチの動きは正常ですが、10万キロの走行距離を考慮すると今のうちにプーリー交換をしておくべきか、と考えています。

タイミングベルト交換を行うに当たり、NAとターボでは分解箇所が異なり、作業要領も異なります。
どちらのモデルもカムカバーを外すのは同じ。
その事前準備に際し、NAはエンジン上部のマニホールドを外す必要があり、ターボの場合はその工程はなく容易と思いきやこれが意外と外しにくい。
あと一歩のところで、ハーネスが邪魔をしカバーが上がってこないので結局はそこそこの分解が必要でした。

使用するSSTはターボモデル専用の物が必要。
インテークとエキゾーストそれぞれを異なる方式でカムシャフトを固定します。
インテークは、スプロケットの直ぐ傍でSSTを取付・固定。

エキゾースト側は、バキュームポンプを外したところ カムエンドの溝にSSTを固定。

テンショナの操作位置はNAと同じくサイドカバーを外したところ。

クランクシャフトはベルハウスサイドカバーの下側からアクセスし、リングギヤのホールにSSTを差し込み、位置を合わせて固定。


これでようやくベルトを緩めて取り外すことが出来ます。
慣れてしまえばスムーズですが、初の作業の場合は探り探りなので時間が掛かりました。
特に近年のプジョー・シトロエンは構造に一癖ある様に思えてならず、難航する事が多いです。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

関連記事