106は全車にこの点検必要かと
燃料計の指針の位置が定まらない。
という事で疑う点は燃料ポンプに備わる、フロートユニットかメータ側の問題です。
燃料計の表示は、抵抗値の変化が指針に表示されていますので、マイナス側及びプラス電源いずれにおいても不安定要素がある場合は表示が安定しません。
106の場合、メータ本体裏側の基板に注意が必要で有るため先ずはそこを疑います。
メインハーネスの取り付けられる箇所のハンダは、クラックが起きている事が多く、場合によっては電源が遮断され路面からの衝撃入力時にメーターが完全に
消灯・作動停止する事もあります。
今回の症例は、全消灯する事は無いそうですが明らかに数カ所のハンダクラックを確認しました。
過去にはウィンカーインジゲータが点灯しない事も起きていますが、おそらくその原因もココが起源かと想定しています。
クラックの有無を問わず、全てのハンダの盛り直し修正を施行。
指針を外さなければ分解が出来ないのですが、組付け時の指針の取付~ゼロ位置調整が若干くせ者であります。
慎重に取付を行ない、その後に完組み前の作動確認・ゼロ位置調整を行なうのですが自己キャリブレーション作用も働き、全く同じ位置に組付けることが難しい作業です。
指針の位置に、若干の変化が出てしまう作業ではありますがメーターの機能としては復元が可能です。
年数の経過した車には、今まで以上に細やかな点検と作業が必要になりますね。
10年前の常識では無く、常に常識を更新する事。これが大切です。
Written by Hashimoto