C3 1.2にMSA取付
HN01 3気筒 振動低減にも大きな効果あり
点検整備でのお預りをさせて頂いている シトロエン C3 はアップグレード作業として MSA の取付をご依頼いただきました。
MSAは「マルチスパーク」制御をおこなう制御ボックスです。
マルチスパークとは、点火プラグのスパーク回数を増加する制御の事でして、失火を招きやすいエンジンの場合はカーメーカーも開発段階で取り入れる方式です。
マルチスパーク化により、エンジンの回転上昇時のピックアップ向上や振動低減の効果が見込めます。
3気筒 1200CC 過給器付き
3気筒特有の低回転時の振動が気になるエンジンです。
走り出せば1200ccである事を忘れる位に、スムーズに速度を上げることの出来る優秀なエンジンだと思います。
MSAのセットアップに当たっては、イグニションコイルに入力される点火信号線の特定は欠かせません。
電源・アース・信号 この3本がコイルへ供給されています。
V-UP16を取り付ける際には、この中の電源性へと接続を行ないます。
各部への結線を行ない、MSA本体を車体がへ固定。
過去にV-UP16は取付済のお車です。
各部の接続を完了・エンジン始動確認を行ないます。
BOSCH FSAの機能を使い、オシロスコープによる点火波形のモニタリングは波形の記憶・呼び出し・比較 が可能。
それにより、取付前の点火波形と点火回数増加後の波形を重ねて比較する事により、違いは一目瞭然です。
青色の波形がMSAにより処理された点火の波形です。4本の縦方向に伸びる波形が点火の様子であり、4回の点火を行なっています。
この後、回転を上昇するとスパーク回数は3回へと切り替わります。
エンジンの鋭さが増し、スムーズな発信・加速を実感できました。それと同時に、振動低減にとても効果が有ることも実感。
ブルルッと感じる事の多いエンジンですが、その振動緩和にとても大きく貢献しています。
「お客様はEDLCも気になるから装着したい」と言って頂けましたが「MSA単体の効果を先ずはご理解頂き、その後にEDLCを施行しましょう」としてご案内させて頂きました。
Written by Hashimoto