10年過ぎたら要注意!?
プジョー208GTIは、突然の冷却水漏れが発生。
原因は、ラジエタアッパーホース差し込み部の経年劣化からくる折損でした。
冒頭画像は、一見すると抜け出たかの様に見えるホースでありながら、ラジエタの一部に損傷を負った事を物語ります。
ラジエタアッパータンクの樹脂部が経年劣化により素材が変質し、本来は硬度を実現するはずが脆く崩れる様になっています。
上からの水漏れにより、下廻りは水浸しの状態になっていました。
クーリングファンを取り外し、ラジエタ廻りの組み替えを行ないます。
新しいラジエタを車輌に組付ける前に、コアの損傷を防ぐための養生を行う様にしています。
ラジエタコアの一部でもあるアルミ冷却フィンは、とても傷つきやすくデリケートな構造である為、指先で押すだけでも変形します。
狭いエンジンルームにセットする際に、周辺の構造物に触れるとあっという間に傷だらけになりますので、注意が必要です。
1.6THPエンジンを搭載したモデルは、水漏れとオイル漏れに悩まされる事が多々あります。
今回のラジエタについては、目安としては10年ほどの耐久性と言えます。
使用環境によってはもう少し早めの交換をご案内させて頂こうと思います。
Written by Hashimoto