アバルト500C+ハイスペックスタンダードダンパー
15万キロ・リファインも同時進行


車検整備でのお預かりをさせて頂いている、アバルト500Cは足廻りのリファインについてご依頼を頂いています。

中古車として数年前に購入されたお車でして、購入当初よりビルシュタインB14が装着されていたアバルト。
乗り味の改善を目指して、スプリング変更などは行なってきました。
今回は、ダンパー本体の損傷による異音発生の症状が現れたため、O/Hでは無く弊社オリジナルの純正形状ショックアブソーバーへの
変更を承っています。

経年劣化を見据えて、タイロッドエンドとスタビライザリンクも交換。
ストラット・トップマウントはスフェリカルでは無く、純正形状として新調。
そして、ハイスペックスタンダードダンパーを組み合わせ。
ローダウンスプリングとリヤのハイトアジャスタもセットします。

今回の交換対象物を一斉に分解を開始。
フロントストラット・タイロッドエンド・スタビリンクを取り外します。

純正形状 エナペタルダンパーにオリジナル・ローダウンスプリングをセット。

B14のセット時は350mmであった伸び側の寸法は、408mmへと変化が出ています。
一般的な車高調は伸び側ストロークが短い事が多く、それにより制御の追いつかないセッティングである事が多いです。
純正形状のダンパーとスプリングにより、伸び側の余裕・縮み側の衝撃緩和などメリットが豊富である事が特徴。

リヤショックアブソーバについては、ダンパーサイズ・容量の増大が大切。
アバルトのリヤダンパーは取付位置・角度の問題からダンパーの全長が短い事が弱点となる為、内部容積を増やすためにダンパー本体を太く設計しています。

作業前後では若干ですが、車高が上がりました。

リヤには車高調整用のハイトアジャスタが備わるため、自由度は高く作業前よりも7mmアップしてのセットを完了

フロント側は調整式では無い為、セットする車輌のモデル・グレードにより最終的な車高は上下します。
今回は車高調の時と比較し8mmアップとなりました。


低すぎず、高すぎず、丁度良いセットアップを実現するオリジナルサスペンションは、フィアット&アバルトを問わず全てのチンクエチェントシリーズにお勧めです。
Written by Hashimoto

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