警告灯のひとつ バッテリランプ これが意味するのは
意外と知らない車の知識
メーターパネル内に表示されるバッテリを意味するイラスト表示は通称「チャージランプ」と呼ばれます。
バッテリの絵なので、直感的にバッテリが悪い。。?そう思いがちな表示であります。
お問い合わせや、お客様との会話内でよく感じるのが、バッテリのランプが点いたんだけど、バッテリ交換時期?や
エンジンがかからないシーンでは、バッテリランプが点いてるからバッテリ交換しろって事?
といった具合に、捉える事は多い様です。
このランプが意味するのは
「バッテリを充電するシステムに問題が起きていますよ」
この解釈が正解です。分かり易くする為にバッテリのイラストが採用されたのでしょうね。
この案件で、プジョー106のお客様よりご連絡を頂きました。
バッテリのランプが点灯し、アイドリングの感じが弱く、パワステも効いていない..
なるほど、発電していないから電力不足からくる症状ですね。
チェックしてみると、エンジン始動中に関わらず電圧は12ボルト以下を示します。
原因はオルタネータの不良です。
ブラシチェックを行なうと、2本あるブラシの1本は異常摩耗をしていました。
ブラシの接触面であるスリップリングも異常摩耗を起こしています。
走行距離の少ない106ですが、この状況を見る限りブラシの動きに問題が生じ、急速に摩耗が進行したものと予想できます。
オルタネータは不具合部品交換よりも、アッセンブリ交換が断然コスパに優れますので迷わず新品に組み替え。
電装品のスイッチをON状態で、発電と波形のチェックを行ないます。
新品のオルタネータは、ブラシの形状がリング形状には合っておらず、本領発揮には少しの慣らしが必要ですが、各部の状態は良好です。
車を巡る電気は、常に良い状態を維持したいですね。
Written by Hashimoto