90’sの魅力が詰まった フィアットの名車[バルケッタ]
1995年にデビューしたフィアット バルケッタ。
2シーターオープンというフィアットラインナップの中では珍しいカテゴリーの車として当時話題をよんだ1台。
ボディデザインは、クラシックイタリアンを随所にオマージュ。シンプルでありなが味わい深く、唯一無二な魅力を感じる。
ボディサイドのデザインはフェラーリ166を意識していたり、ドアハンドルはザガート要素を盛り込んでいたり、デザイナが楽しみながら造った事がうかがえる。
「フェラーリ166」
この遊び心!ドアハンドルはプッシュボタンからのプルハンドル。
遊び心って大切だな~と改めて思わされます。
車に乗り込むときから、いつもワクワクさせるこのギミック。
リヤエンドの最下部は、覗き込まなければ見えない箇所ですが、多きく傾斜したこのデザインはイタリア車特有のものである思います。
バルケッタ、今回は車検整備でのお預かりをさせて頂いています。
各部の点検・診断を行うのですが、この時代は診断テスタの接続にもひとクセあり。
いまでこそOBD 16ピンコネクタという便利な概念がありますが、この頃は診断対象となるECUそれぞれに3ピンコネクタが備わる為にそのポートにアクセスします。
バルケッタのエンジンECUは、助手席の足元。Hitachi製のエンジンマネージメントシステムも懐かしく感じます。
これは188プントと共通的。新たな要素を盛り込んだこの時限定のシステムでした。
テスタ通信診断により、エンジン制御システムの一つに不具合がある事が発覚し、その他箇所含めて部品手配を開始します。
Written by Hashimoto