メガーヌ2RS TEAM F1 点検作業でのお預かり
遠方でありながらも、定期的にご来店を頂いているお客様のお車 MEGANE2RS TEAM F1 です。
とても大切にされている事が、各部を見る中で伝わってくる1台です。
画像には残していませんが、ドア開口部のヒンジ付近一帯までとても綺麗に管理されていると申し上げれば伝わるでしょうか。
通常の維持管理では、手を入れて掃除が出来ない箇所が整った状態。
色々な管理状況の車を見させて頂く側の立場上、一般的な方が気付かない箇所に目が行く物です。
そういうワンシーンを見ると、その方の思いが伝わります。
走行距離が大きく伸びることは無く、定期的に診させて頂くスパンでは距離に応じたメンテナンスというよりも期間メンテナンスが主となります。
それゆえに、樹脂類・ゴム類の管理はとても大切。
オルタネータとエアコンコンプレッサを駆動するベルトは、細かなひび割れが無数に生じていました。
こちらの燃料ホースは、今年の夏に燃料漏れを起こした車輌があり、レッカー入庫により運ばれた経緯もあり、未然に交換します。
複雑な取り回しの樹脂配管。
ここまで複雑な形状である必要は無いので、耐圧ホースを使いシンプルに構成します。
製造年・走行距離を考慮しても、それを感じさせないエンジンルームの美しさを感じます。
アイドリング時にわずかに気になる 不整脈が改善される期待から、スロットルボディのクリーニングを施行。
久々に見たメガーヌRSのスロットルは、妙に小さく感じました。
内側外側共に、結構汚れていました。
ISCV制御という概念が無くなってからの 電子スロットルは、アイドリング時のエア流量をコントロールするのもバタフライの役割で有る事から、過多な汚れはNGです。
エアバッグランプの点灯と、ステアリング操作時のカシャカシャ音が気になる状態でした。
原因はコラムスイッチ・ユニットです。
リール部の不具合だと思いますが、交換するのはアッセンブリーとなってしまうのが悲しい現実。
2度目の交換との事です。
部品が入手出来きる事が救いでした。
エアバッグランプが消灯できない状況では、継続検査をパスできませんからね。
生産終了部品も増えて来たメガーヌ2。
OEM・海外製品の流通は思った以上に頼りになります。
正規ルートでは入手の困難な部品についても、仕入れる努力を日々行なっています。
Written by Hashimoto