タイミングベルトとV-UPを
ルーテシア3はタイミングベルトの交換を進めています。
ルーテシア3RSの場合、タイミングベルトの作業とインマニを取り外すことは一連の流れである事から、この際にV-UP16を取り付ける事は施工側はとてもありがたい事。
今回の作業において特筆すべき点は、カムシャフトタイミングが思った以上にズレていた事でした。
組み付け時にカムのスプロケットを緩めて、適切な位置で組み直すのですが、ルノーツインカムはその作業が大変やりにくい!
そろそろ専用のアジャストツールを作ろうかと思案中です。
アジャストの可能な場所はカムエンドのみなのですが、そこにフィットするツールは画像の様なツール。
ツールの目的は、今現在の位置関係が正しいのかどうか?を判断する為の物であり、調整する物では無いのですね。
デジタルアングルゲージを使いながら、それぞれのカムシャフト角度を最適化できる物を今後作成します。
きっと世の中には無い物になると思います。
向かって右は、インテーク側のスプロケットであり、左側はエキゾースト側。
形状が異なるのは、インテーク側はVVT機能が備わる為です。
2人掛かりで適切な位置に補正をおこない、組み替え・組み付け作業を進めています。
作業の折り返し地点あたりで、インマニを装着する前にV-UP16を組み付けます。
インマニが無い状態であればコイルのカプラへのアクセスが格段に良くなります。
ルーテシアに使用されているイグニッションコイルは2極タイプ。
電源と信号ですね。3&4番シリンダの1番電極が電源線であるため、V-UP16はその配線に結線します。
エンジンのシリンダナンバーは、カーメーカーにより異なります。
ルノーはタイミングベルト側を4番シリンダとして認識します。
結線と絶縁処理を行ない、配線保護した後にインマニの取付を進めます。
スロットルボディの清掃もこのタイミングで施行。
意外に汚れるものなのですよね。
各部の組付け・冷却水のチャージを行い、始動の確認と試運転を行ないます。
バルブタイミングの適正化と、V-UP16による点火強化の共演、これらの性能が走りにどう表現されるかが楽しみです!
Written by Hashimoto