小さなウォータポンプが出て来ました


水漏れ点検・処置からのクラッチ関連の整備を行なっているツインエアー MT 17万キロ。
作業に一区切りが付いたので、ウォータポンプの交換作業に移行しました。
ツインエアーのウォータポンプは、他の車両とは形も、装着位置も異なる構造です。

一般的にウォータポンプは、タイミングベルトもしくはアクセサリベルトにより駆動されるため、プーリ部が表から確認出来る事が多く
ポンプ本体からの水漏れも、外部から確認可能です。
ツインエアーエンジンの場合、エンジンのチェーンカバー付近に組み込まれており、内部のチェーンドライブにより内側より回転するという仕組み。
表から見える樹脂カバーを取り外すと、先ず見えてくるのがポンプインペラ。外側で水を掻き回す方式です。

通常のエンジンとは逆の取り付け方です。

ポンプ本体は思わず「小さっ!」と思う程にコンパクトな形状。

チェーンドライブのカムにより、駆動されています。
この構造ですので、よく言うウォータポンプからの水漏れという事とは無縁の構造。
表の樹脂カバーからの水漏れは起きても、ポンプの水漏れは起きえません。
しかしながら、駆動側と圧送側はシャフトで繋がっており、ベアリングを含む構造であるために未交換という訳には行きません。


樹脂カバーを取り外す作業に、若干のコツが必要ですが派手な分解は必要とはせずに組み替えを完了させる事が可能。
うっかり、クランクプーリを取り外すと、その後がとても厄介ですので、それについては要注意が必要です。

Written by Hashimoto

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