RALLY LEGEND 2024
愉しすぎるだろ!


今回のイタリア渡航の大目玉「RALLY LEGEND2024 SanMarino」のメイン会場に到着。
ラリーレジェンドは、往年のラリーカーが一同に集まり、本気の走りを目の前で観戦する事の出来るイベント。

レジェンドカーが主役のイベントですが、会場では一際目を惹いていたのが「Grassi044S」ランチアデルタS4をオマージュして作られた1台だ。
ウィンドが全周に渡りブラックアウトされていることから、今回のイベント内で走行風景を拝む事は出来ないと察知。

勝手な妄想で、モーターを機動力とした車輌であろうと思ったのだが、詳細を調べるとガソリンエンジンが搭載される車輌で有る事が判明。
RRレイアウトで4輪駆動・3リッター 4気筒・ツインターボ・650馬力 というバケモノ。

強烈なインパクトを放つリヤビュー。
誰が見てもデルタS4を連想させる044S。詳細や動画は多くは見付からず、生産~デリバリーが叶うのは数年先か。

ラリーカーのレジェンドと言って連想するマシンは数あれど、ストラトスもその代表格。
無造作に置いてあるこの光景は海外ならではの演出。

サービスパーク内の車陣を見ながら歩いていると、頭の中がわけが分からなくなってくる。
今風に言うならば「バグる」というワードが正解か。
こちらはストラトス・ターボ。

ストラトスと言えば、極端に短いホイールベースとワイドなトレッドをイメージするが、レースシーン後期の頃は高出力化が図られグラベルよりも
アスファルトに焦点を定めたセッティングが施された。ターボモデル末期はホイールベースも延長された。

ただならぬオーラを醸すのは037ラリー。
まさに勝つために生み出されたマシン。

細かな造形が素敵すぎる。

エンジンの開発はABARTH社が手掛けたことから、エンジンカムカバーにはABARTHの文字が刻まれているランチア・ラリー。

イタリアモタースポーツシーンを紐解いていくと、面白い。

いたるところに大物スターが鎮座するサービスパークは、どれだけ滞在しても飽きの来ぬ、まさに夢の楽園。

306MAXIのワイドフェンダーは、今見てもやはりカッコ良い!

弊社のルーツを語る中で、この306MAXIの存在は切っても切れぬもの。
何台かのワイドフェンダー306を作成し、各所で注目を浴びたことは20年以上も前の話。
まだ旧い車が主体であったフレンチブルーミーティングに持ち込み、イベントの空気に異色を投入した思いは今思い返すと懐かしい昔話である。

こちらは106MAXI。
106のワイドフェンダーも十分すぎるサイズアップであるにかかわらず、306を見た後は控え目にみえるから不思議なもの。

サービスパークは、ジャッキアップされている車が多く、メカ好きの心を一直線に取られる光景。



ラリーカーの構造で驚くのは、ブレーキの大きさもさることながら、ストラットの取り付け角度だ。
オフセット量が半端ない。その傍らには容量アップのサブタンクが見える。

兎にも角にも、すごいマシンのオンパレードに感覚が既に麻痺状態。

 
124に装着されているABARTHネームのホイールは、OZ製。
こういうコンペホイールを日本でも取り扱いたいところ。

日が沈み、間もなく本日のメインイベントが始まる。
ギャラリーが超満員の中で開催されるスプリントレース。
市街地舗装路を、快音を奏でるラリーカーがド派手な走りを魅せる。20:30からのスプリントレジェンドレース。



人の量が凄すぎて競技の様子は画像には納める事が出来なかったのが残念。
サンマリノの街の中に特設スタンドが設置され、花火・発煙筒・チェーンソなど、にぎやかな光と音の中、人々が上げる歓声にモータースポーツシーンの
国別の違いを強く感じた。
流れる血も違えば、文化も違う。イタリアという国に完全に恋に落ちた。そんな貴重な経験の出来るイタリアツアーであった。

Written by Hashimoto

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