OZ racing factory


MUSEOの迫力に圧巻され、続いてはファクトリ見学。
全てのホイールは、このファクトリーより生み出されていく。全行程を、自社工場内で完結する一貫性はホイールメーカーとしては稀な例であり
ひとつひとつの行程に、仕事の丁寧さと拘り、そして探求心を感じ取れます。

冒頭画像は、各デザインの型の一部。
これらがホイールを形成するための核となります。

シリコンやマグネシウムの材料となる塊とその断片。
これらをアルミニウムと配合させ、強度を維持しながら軽さを実現する。

サムエルより、鋳造ホイールのレクチャーを受ける様子。
「通常の鋳造とは異なり、鋳型に対して逆方向からの引き込みを行う」という事を説明受けています。

HLTシリーズで採用されるフローフォーミングの過程と、そのビフォーアフターを現わすモデリング。
向かって右側はフローフォーミング前のカットモデル。
向かって左側はフローフォーミング後のカットモデル。

ファクトリー内には、見慣れたデザインのホイールがあるものの、妙に細いホイールを沢山見かけます。
それらは、フローフォーミング前のホイールなのですね。妙な光景です。


工場内の案内を受けながら強く感じたのは、職人の手による行程が多く存在する事。
それにより、細かな作業のひとつひとつに時間を費やし、結果的に丁寧で高精度な仕上がりが実現しています。


塗装の行程に入るまでには多くの時間を要します。
上記画像は、金属表面にショットピーニングを当て、金属強度を上げるという行程を終えたアルミ肌の状態。

別棟のファクトリー。
ここは、撮影NGの特別室。
OZ レース部門の開発・製造・研究が行なわれています。

中には、これから世界で活躍する最高峰のレースホイールがあり、更には超弩級ロードカーのOEMホイールの開発も行なわれていました。
これらが1~2年後に世に出てくると思うと、凄い物を見れたのだな..と強く実感します。


学生フォーミュラーに使われているカーボンホイール。この軽さには驚きます。タイヤ付きでも片手でヒョイっと持ち上がります。

私の好きなアルミホイールメーカー「OZ」の神髄を知る事が出来、とても貴重な経験ができました。

Written by Hashimoto

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