被害状況がなかなかのアルファミト


エンジンマウント・ブラケットの損傷によるダメージの修理を進めているアルファロメオミト。
分解を進めると、被害の酷さが明らかになってきました。
冒頭画像は、エンジンの傾き具合の良く分かる画像であります。
マウントブラケットを固定するスクリュが抜け出てしまい、エンジンを支える事が出来なくなっています。

タイミングベルトカバーにもダメージが及んでいました。
ボルト固定箇所が折れてしまい、破損しています。

ベルトカバーを開けると、アルミブラケットがプーリに削られたことによる切削粉が飛び散っていました。

アルミブラケットは5本のボルトで固定されてイルのですが、それら全てのネジ穴がボルトホールとしての機能を果たさなくなっています。

奥側:取り外したボルト
手前側:新品のボルト

アルミのネジ山が、ボルトに着いてきています。
ボルトには曲がりも生じている事が確認出来ます。

カムスプロケットは、アルミブラケットに干渉した事により外側に接触痕が確認出来ます。

先ずは、ボルトホールの修正を完了させます。
M8サイズのボルトを、アルミ製シリンダヘッドに固定しています。
M10位のサイズで、スチールに対して締め込まれているともう少し強度が上がるのですよね。


アルミ粉を浴びたタイミングベルトを交換し、各部の組み付けを普及完了。
タイミングベルト交換の度に、5本のボルトは交換していこうと思います。
今回の場合、ボルトが負けたというよりはエンジン側が負けているので、ボルトを交換してもあまりメリットは無いかも知れませんが、念の為ですね。
Written by Hashimoto

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