カングー2の壮絶な異音の原因は?


猛暑続きの今年の夏、連日の40度近い最高気温に不思議と身体が慣れてきました。
不思議と食欲減退を感じず、グッドコンディションで動く事が出来ています。
身体の順応力ですね。

人の体は順応し、適応しますが車はそうはいきません。
例年以上の暑さが続く事で、経年劣化を伴う部品が根を上げるケースが続出しています。
夏季休暇中においても5件ほどのトラブルについてのご相談を頂いており、この件数は近年稀なケースです。

その中の一件に、カングー2の異音・振動についてのトラブルがありました。
不定期に強めの異音が発し、振動を伴う為に運転中に怖さを感じるというもの。
原因は、こんなところにありました。

ラジエタ・クーリングファンの劣化・損傷です。
ファンモータ本体の軸部保持力が欠損し、ガタツキが生じています。
ファンの単体作動テストにおいて、暴れ回るかのように回転する様子が確認出来ます。

軸部のガタ単体としては僅かなものですが、そこにプロペラを装着すると軸~プロペラ外周の距離によりガタが増幅され、回転時にプロペラが盛大に
震えを発し異音と振動を発するという内容。

組み換え作業は、車両の下側から行います。

新しいファンモーターの単体作動点検においては、静粛性とバランスの良さが確認できました。

 

プロペラの枚数が6枚羽根から7枚羽根に変わり、クーリング効率も良くなったのではないでしょうか。
季節により車のトラブル内容も変化します。
時期に応じたトラブル予防策のご提案を強化していこうと思います。
Written by Hashimoto

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