コレ..外せるのか?
ダンパートップボルトの強烈なまでの錆害


各部の整備を進めている カングー2 1.6MT は、サスペンションのリファインをスタートしました。
ショックアブソーバについては、今回は再使用をします。
ストラット・アッパーマウントは劣化対象物ですので、この機会に交換を行ないます。

と、ダンパーを外した所で「おいおい、錆害が凄いじゃないか..」という状況におちいります。
これはストラットマウントの中心部、ダンパートップボルトとそれを固定するナットの状況。
いきなり緩めに掛かったら、間違い無く途中でナットが固着し回らなくなるのは必然ですから、その前に出来る限りの対処を施します。

先ずは、サンドブラストガンを用いて、目に見える錆を除去。

頼れる浸透系潤滑剤「イールド」を塗布し、ここからようやく緩めに掛かります。

いつもはこの段取りで、緩むのですよ。
ただ、今回はかなり手強い!!
少し緩めては、イールドを塗布。これを数回繰り返してようやくナットを取り外す事が出来ました。


イールドの強みは、固着ナットを緩める際に、こまめに塗布を続ける事でボルト~ナットの隙間に詰まる錆を浮かしながら、排出する事が可能であります。
なので、焦らずじっくりと緩め進める事で今回の様な手強い状況においても、なんとかなるものです。

アッパーマウントを新調。

ルーテシア3と形状が似ていますが、カングーは左右対称形状。
ルーテシア3は、左右非対称形状です。

スプリングに巻き付けてある緩衝材は、随分と劣化していたので取り外してサイレントラバーの交換。

ショックアブソーバ本体の外観も、出来る限りの美化を整えて組み立てを行ないます。

分解前のストラット本体は、全体に錆が浸食しこのまま組付けるのは嫌だな。。という印象でした。


交換していないのに、一見するともっと沢山の部品を交換したかの様に見える仕上がりは、組付け普及時に施行側の気持ちが上を向きます。
何てことの無い事ですが、こういう事大切です。

Written by Hashimoto

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