アバルトにリジカラのセットアップ


このところ、リクエストが再び増えているのが「リジカラ」のセットアップです。
アバルトユーザー様よりご依頼をいただく機会が多いです。

今回の取付作業を行なうアバルトは、走行距離なんと 20万キロを越えています。
融雪剤の被害を受ける地域ですので、その影響から錆害が作業に支障をきたさないかも不安でありました。

20万キロの間、一度も取り外しを行なっておらずに融雪剤を浴び続けていたら、きっと緩まなかったであろうボルト達。
施工車輌は過去に軽量フライホイールの組み付けを行なっており、その際にサブフレームを取り外している経緯があります。
あの時に塗り込んだグリスが良い結果を残していました。固着は全く起きておらず安心して取り外す事が出来ました。

次の画像は、サブフレームボルトをある程度緩めた状態。
2枚の画像は、4本あるフレームボルトの左端と右端です。

左端の方は、ボルトの首に対してボルトホールが偏っている事が分かります。
リジカラが入る事で、この偏りも補正することが可能です。

ボルトホールの大きな穴に対して、カラーをあてがうと。

パチンっと気持ち良くはめ込むことが出来ます。

ボルトホールサイズを絞り、隙間を無くす。そうすることで高荷重部を支えるボルトの撓みが低減し、剛性アップに繋がります。

同じ箇所ですが、フレームの上側にもはめ込んでいます。

こちらはサブフレーム前側・左右のボルトホール。
やはり大きな穴が空いています。
穴が大きければ、組付ける作業はラクに行えます。しかしながらその分、フレームとボディの一体感が損なわれます。


カチッと・ピタッと・ガッチリと。上手に働くリジカラ効果は、結果的に乗り心地の向上や、ハンドリングの素直さに貢献し、ドライバーに安心感を提供します。
次に何をやろうかな~?とお考えの方にもお勧めです。
Written by Hashimoto

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