トゥインゴ2RS アッパーマウント交換で蘇る!
ハイスペックスタンダードダンパー企画もスタート


今回のメンテナンスプランのひとつでもある、フロントストラット・マウントの劣化改善作業を進行中。
ルノーは、半浮動式のアッパーマウントをいち早く採用したカーメーカーです。
フランスの道路事情から生み出された方式なのでしょう。ガタガタした道路を走る際に、路面から拾う凹凸を車側に緩和して伝える構造です。
マウントが新しく、ゴムの厚みが保てている場合は構造上のメリットを活かせるのですが、どうしても劣化速度が速く、ヘタリ始めるとサスペンションの一体感が無くなるのがデメリット。

新しいマウントに組み替えを行ない、作業の流れでワイパーカウル内のスチールプレートを取り外し。
洗浄後に見た目の美化も行なっておきました。


気密保持用のスポンジにヘタリが生じていたので、そちらもグルッと貼直し。

ワイパーカウル内に流れ込んだ雨水避けですね。
一般的にはバルクヘッドがこのプレートの役割を担うのですが、トゥインゴのコンパクトサイズではこのプレートが無いと雨水がダイレクトにエンジン側に流れ込みます。
外気や雨水・日光に晒される場所なので、ちょっとしたケアも必要。排水ホースも備わるのでそこの通気も良くしておかないと水たまりが出来ます。

一連の組替え作業を行ない、元々気になっていたサスペンションテストの結果から伝わる違和感が解消しました。
「作業前」

「作業後」

マウントの交換でここまで歴然と復活してくれると嬉しいです。
この先のダンパー交換についても検討していましたが、この感じであれば急を要さず過ごせそうです。

ですが、トゥインゴ2RS用のハイスペックスタンダードダンパー 製作の話は浮上しています。
こういう車を永く、大切に乗り続ける為にはいつかは必要になるのがサスペンションの交換。
その時に純正品の流通は望みが薄くなりそうです。OEMでしっかりした物があれば良いのですが、ニッチな世界の車はそういう望みも絶たれやすい。
そんな時に備えて、良質なサスペンションの企画を考えます。
Written by Hashimoto

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