アルピーヌA110上質なフィーリングに磨きをかけ
乗りやすさと刺激をプラス
初の試みとなる、A110へのエンジン性能向上計画。
「V-UP16」と「レデューサ」この2点のセットアップを進めて参ります。
どちらも定番商品ではあるものの、アルピーヌへのセットは世界初ではないでしょうか。
搭載されているエンジンは、メガーヌRSと同じですので作業容量は分かるのですが、エンジン搭載位置とボディ構造の影響から…
作業性が悪いです。どこからアクセスしても遠いレイアウト。
スーパーカー的要素を備えた車は、整備性が悪いのはお決まりですね。
イグンイッションコイルの電源線の特定を行ない、その対象となる配線をカット。
そこに V-UP16 の入出力を繋ぎ合わせます。
水冷式インタークーラがエンジンの真上に備わりますので、それを外さなければコイルにはアクセスが出来ません。
最終的には、ステーを介しての固定を行ないます。
そして、レデューサのセットアップ。
基本的にはメガーヌと同じで有ろうと予想をしていました。
寸法と配置を確認すると、なんと全く同じです。珍しいですね。
同じエンジンで駆動方式が変わると、レイアウトも変わる物です。上手に設計しています。
ここが、ブローバイガスの還元箇所。
こちらが排出箇所。
この間にレデューサを設置します。
もうひとつは、PCVバルブの制御停止と、レデューサのデフロスタ配管の配置も必要です。
レデューサは、純正ホースを使って間に入れ込みます。
デフロスタ配管は、インマニ負圧を使用します。
ターボ車の場合、過給時は正圧ですからワンウェイバルブを使用して負圧の取り出しを行ないます。
デフロスタ配管の接続を完了。
この後、インタークーラを配管接続し、固定すれば完成です。
機敏でトルクフルな仕上がりに期待が膨らみます!
見えにくいですが、V-UP16本体はクーラントタンク下方に取り付けました。
熱の影響を最も受けにくい場所であろうと判断した上で、この場所を選択しています。
Written by Hashimoto