メガーヌ2RS 燃料漏れの修理


ルノー・メガーヌ2RSは、ガソリンが漏れるトラブルに見舞われ、レッカー搬送による入庫でした。
点検を行なうと、エンジンルーム内の樹脂製チューブにごく小さな穴が空きそこから燃料が噴き出ていました。
噴き出る方向が、エンジンの加熱部品では無かったのが、不幸中の幸い。
ターボエンジンなので、熱を帯びる部品が多い中、温度的に低い部分に対して漏れていました。

とても複雑な形状のフューエルパイプです。
この素材は、ルーテシア3RSでも使われている物ですね。このジャバラ構造が年数経過で弱くなります。

純正品での交換はとても長い部品構成となり、交換はとても手間であります。
なので、一般的な燃料用・耐圧ホースを使ったコンバージョンを行ないます。

ワンタッチコネクタを取り付けて、ホースバンドで固定。

加熱と擦れを防止するため、断熱材を巻き付けた上に干渉防止材をセット。末端は収縮チューブで封鎖します。

本来は樹脂チューブがはめ込まれていたスチールパイプに、ラバーホースを固定。
この手の細いホースに、ステンレスバンドを固定する際に気を付けている事があります。
ステンレスバンドの特徴は、強い締め付け力を発揮する事。
己の締め付ける力で、ラバーホースに切り込みを入れてしまい、後々にそこから漏れ出すリスクがあります。
鋭利な部分が、ホースにダメージを与えぬようにテープを巻き付けて保護をする様にしています。


ホースの取り回しはシンプルに行ない、ワンタッチ固定部にはセイフティワイヤーロックを完了。
万が一の時の抜け留めに貢献します。

真夏はエンジンルーム温度も上昇します。樹脂・ゴム関連の破損トラブルが最も多くなる時期ですので、注意深く点検を行ないましょう。
Written by Hashimoto

 

関連記事