パンダ4X4はクラッチ交換をスタート


フィアットパンダ4X4は、クラッチ交換などの作業を開始します。

この先も長く乗りたい事を、お客様よりお伺いしておりまして、前回のお預かり時には車検整備と基本整備を完了。

少しお時間を頂き、今回の作業の為に改めてのお預かりをさせていただいています。

作業内容は、クラッチメカニズム交換・フライホイールのコンバージョン・全てのエンジンマウントを交換・プロペラシャフトのメンテナンスです。

先ずはフロントバンパーの取り外しからスタート。その後にサブフレーム廻りの分解~ミッションの取り外しと進めています。
ミッションが降り、クラッチの全貌が見えて来ました。
大きめに角度の付いたダイヤフラムを確認し、クラッチの減り具合が想像できます。
合わせてレリーズベアリングが当たる部位については、スチール素材の摩耗が進んでいる事も確認できました。

今回の交換対象となる、DMF(デュアルマス・フライホイール)は状態は悪くなく、この距離を走行したとしては良い状態と判断出来ます。
パンダ4X4は、DMFの不具合によりトランスミッション側にダメージが及ぶ例もある様ですが、弊社ではその事例に直面した事はありません。
DMFによるトラブルは、突如発生するという事は少なく、何かしらの前兆を現わしながら進行するものだと考えられます。

新たに取り付けるフライホイールは、デュアルマス機構を排除したシングルマス・ソリッド構造のフライホイール。

重量はDMFに準じる様に設計しています。
シングルマス・ソリッド=8.7キロ

デュアルマス・フライホイール=8.8キロ

当サイトをご覧になられ、フライホイールの重量についての解釈の違いがある様ですので改めてのご説明を。

■オリジナル装着されているフライホイールがDMFの車輌の場合、シングルマス・ソリッド構造に変更した場合は、重量はほぼ同一となります。

■オリジナル装着されているフライホイールがシングルマス・ソリッドの車輌の場合、弊社の用意する製品に変更した場合は6.6キロ→8.7キロ
 となり、純正重量を上回る ヘビーウェイト・フライホイールとして望める効果を得られます。
先日、該当作業をご紹介しています。「ヘビーウェイト・フライホイールへのコンバージョン作業」←良い結果が出ています。
お客様からは「自分の乗り方においては、メリットしか感じ無い!」とのご感想を頂けました。

この後は、クラッチの踏力を軽くするためのカバー選択と、単体テスト~各部の組付けへと進みます。
Written by Hashimoto

関連記事