ルーテシア3RS アクスルのリペアやブレーキ関連など


ルーテシア3RSをこのところ複数台に渡り、似たような作業を進めているので写真を振り返った際に「おや?この画像は何方だったかな?」
という具合にこんがらがっているわけです。少し考えると記憶が戻るので、その様な具合に記事の作成を行っています。

こちらは、右ハンドルディーラ車のルーテシアです。
前回の投稿に続く作業となります。
走行距離は10万キロオーバー。そうなると、アクスルのジョイント交換も必要ですね。
と、作業を進める中でふと気になったのが、ジョイントの圧入が既に抜けかけている事。
アクスルの分解時にポートパーワーを用いるのですが、おそらくその際に抜けたのだと思います。

油圧プレスを使って、ジョイントの組替え進行中。


交換するのはこの部分。為替の影響もあり、数年前と比べるとこういうパーツも値上がりを余儀なくされています。
ルーテシアのサスペンションリファインには必須ですので、在庫が切れない様に気を付けてはいます。

フロントのディスクロータは消耗が進んでいました。

ベンチレーテッドディスクにおいて、注意すべき点は裏側の状態。

表側は目視確認が出来ますが、裏側の内側は外さなければ確認出来ません。
ご覧の様に、結構なレベルで錆びるのです。

ベンチレーテッド機構。
2枚のディスクから構成され、放熱のために中間部は風が抜ける様になっています。
風抜けと、ディスク間の支柱構造も錆びるので、ご覧の様にどんどん表面が削がれていき、強度は低下します。
ブレーキパッドは、この部分を強力に挟み込んで制動しますので、強度が極単に低下した場合の事を考えると恐ろしいですね。

ディスクロータ破損!なんて事にならぬ様に早めの交換を行いましょう。


良い感じに組み上がっています。
キャリパーは、艶の抜けた状態になっていましたので手軽に化粧直しを施行。

この後はリヤダンパーを組替えて、アライメント作業へと移ります。
Written by Hashimoto

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