ルーテシアRSコンプリート はハイスペダンパーセットアップ


エンジンオイル漏れの修理を終えたルーテシア3RSは、もう一つの懸念事項「サスペンションの不具合」改善を行うべく、各部のリファインを進めます。

今回の不具合事項は、段差越えの際に発する異音の改善です。
先日に作業を行った、リミテヴァンタンの時に同じく、違和感を感じる乗り味と異音が症状として現れていました。

先ずは、今回の作業で手掛ける部位を一斉に分解します。
沢山のお客様からのリクエストを頂けた甲斐あって、分解効率と要領はとても向上しました。
シャーシカップの場合は、アクスル廻りは分解せずともダンパーを取り外せるのですが、今回はその他部位の整備も並行して行う為に全ての構造物を取り外しています。

異音の原因特定も、確実なポイントを掴むことが出来ました。
片側のダンパーが機能損傷をしており、抜けていることに加えてシャフトのガタがとても大きくなっています。

シャフトを動かすと、カタカタとした動きを見せ、伸び側減衰は機能を失っていました。
これにより、段差越えの際にゴトンという音を発していた物と考えています。

この所、走行距離の多い少ないに問わず、ルーテシア3RSはサスペンション不具合を起こしている車輌を多く目にします。
今回の車輌は10万キロを越えていますが、これが3万キロ台であっても同様に不具合を抱えていることも稀に見受けられます。

足廻りの状態が性能の決め手とも言えるモデルですから、しっかりとした健康状態を維持したいですね。

今回のモデルは、ディーラ車でありながらシャーシカップを纏った車輌。
従って、スプリングもダンパーもカップ仕様が装着されています。

スプリングの保護材は撤去。
その後、冒頭画像にあるサイレントラバーに変更しています。


組替えるのは、バツグンの安定感をお約束する「ハイスペックスタンダードダンパー」です。
国内在庫では1台分が揃うことは少ない、純正部品に対して受注生産ではあるものの、2週間ほどでご用意する事が可能。
さらには、純正品よりもコストパフォーマンスに優れ、性能も勝るという優れ物。
迷う必要の無い逸品です。

ご注文の際は、シャーシカップ・シャーシスポールの識別をお知らせ下さい。

引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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