リミテヴァンタン サスペンションのリファイン開始


パールホワイト/ブラック の組み合わせがカッコイイ 「リミテ・ヴァンタン」は本国仕様の左ハンドル。
スタンダードなカラーに見慣れると、このカラーリングは新鮮に映ります。

控えめでありながらも、主張するリヤスポイラはボディに溶け込むデザイン。こちらも標準装着品です。

今回は、サスペンションの性能低下を懸念され、その他のメンテナンスを含めてのご相談を頂いてます。

試運転を行うと、リミテヴァンタンのウリのひとつ「シャーシカップ」サスペンションは随分とお疲れの様子を感じました。
サスペンションテストの結果からも、劣化の様子が覗えますが実際に乗ると異音を伴っており、快適なスポーツカーとは程遠い印象を受けました。

左の前からゴトゴトと異音を発していますので、段差を越える度にその音が車内に伝わり、気になってしまう状況でした。

ご提案をさせて頂いたプランは、ダンパーのリファインとストラットマウントの交換です。

走行距離が少なく(6万キロ台)、劣化状況は酷く無い個体でしたので、足廻りに関しては最小限の改善で復活します。


ゴールドラベルのダンパーと、赤色のキャリパはシャーシカップの証。
ステアリングラックのギヤレシオも、カップ専用にチューニングが施されています。
シャシスポールと乗り比べると、とてもクイックなステアリングレスポンスである事に驚きます。

過去の管理状況が良かったのでしょう。
足廻りの部品は錆が生じておらず、汚れ具合も控えめでありました。

ストラットアッパーマウントは、分離が起きていました。
この分離は、ダンパーのトップボルトが固定される中心部と、ボディに固定されるマウント部のつなぎ目に位置する部分です。
つまり、路面凹凸を介してダンパーに入力される動きを、マウントが受け止める事が出来なくなっている状態を意味します。

ナックルアセンブリの洗浄前・洗浄後の比較。
素性が良く、軽い洗浄でここまで復活しました。

この後はダンパーの組み換えや、スプリングの手当を行いながら組付けを進めて行きます。

Written by Hashimoto

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