ルーテシア3RS エンジン始動不良
先ずはここから…ですね
エンジンの不始動という事でルーテシア3RSがレッカー搬送・ご入庫となりました。
ところが症状の発生は不定期という事で、搬送時の始動は問題無し。
こういう症状は、症状が鮮明に出ていなければ的確な判断をする事が難しいのですよね。
■エンジンの始動不良
*スタータはOK・*バッテリはOK・*燃料供給はOK(ポンプ不良も疑うものの、ポンプの場合は不定期発生はまず無い)
そうなればここを疑いますよね。
クランク角度センサーの信号不良を。
車により、クランクセンサの信号採取場所は様々です。
クランクプーリで拾うエンジンがあれば、クランクシャフト内部で拾うエンジンがあり、フライホールで拾う場合も。
ルーテシアの場合、フライホイールに取り付けられたチョッパーが、センサーを通過する事で回転信号を出力しています。
これまで使用してきたセンサーと、これから取り付ける新しいセンサーそれぞれの出力波形を念の為にチェックします。
どちらも正しい波形が出力されています。
普通にエンジンが始動する状況でのテストなので、当然の結果と言えますね。
こういう時にもう一つ疑っておきたいのが、電極コネクタの接触不良が起きていたのでは無いかと言うこと。
昔からルノー車で始動不良と言えばクランクセンサーの接点不具合です。
ルーテシア3RSでは聞かない話ですが、これ以前の場合は端子不具合はセオリーな話です。
周囲の樹脂部分は状態が良いので、中身の端子のみを交換します。
こういう金属端子の入手がとても難しいのですよね。
サイズ感は良く似ていても、樹脂のパーツの中にうまく納まらなかったり、微妙にサイズが違ったりするものです。
ご覧の形状の場合、ズバリの端子をストックしていますので、組み替えが可能です。
エンジン始動を確認し、納車までの数日の間は経過観察を行います。
Written by Hashimoto