106S16を楽しくする定番アイテム
エキゾーストマニホールドの交換、106S16に根強い人気を得ている作業の一つです。
排気の流れを整える事で、脈動効果がうまく作用しその結果押し出すような排気が可能に。
そして、排気がうまく流れるようになれば、吸気効率も相乗して向上するという。
エキゾーストマニホールドをアップグレードする狙いです。
それと、106の場合はもうひとつ嬉しい事が。
純正のマニホールドが鉄の鋳物である為、と~っても重たい事!
その重量「10キロ」です。片手でヒョイッと持ちあげるのは難しい重量です。
対する、スーパースプリント・エキゾーストマニホールドの場合は。
「4.4キロ」です。なんと半分以下です。
エキマニ交換による性能向上の効果以上に、この軽さを喜ぶ方も多くいらっしゃいます。
5キロちょっとの重量差、どの様に効果的かと言いますと。
後方吸気・前方排気のエンジンレイアウトゆえ、車の鼻先の軽量化に大きく効くのですね。
車輌の最も前側に位置する箇所が軽くなることで、遠心力的作用が減り、コーナリング時の鼻先の入りと、旋回中の安定感向上にうまく働きます。
ルーテシア3RSの場合、106とは逆の後方排気レイアウトです。
定番アイテム。スーパースプリント・エキゾーストマニホールド。
このところの円安の影響もあり、素材高騰もあり、色々な複合要因により定価がとても高くなってしまいました。
分解・組付け時の重要な事。
ラジエタを保護することです。マニホールドの直ぐ側に位置するラジエタは、フィンがとてもデリケートですから軽めに接触するだけでフィンは曲がります。
造形美の無い鋳物製から、ステンレス素材のパイプに変る事でエンジンルームの見た目が華やかになります。
いかにも楽しそうなエンジンに仕上がるのも嬉しい点。
今回は、大人の仕上げを目指して純正の遮熱板(ヒートシールド)を流用しての取付を行いました。
当106は、テールサイレンサはノーマルですので、音量そのものはとても静か。
センターサイレンサはストレートパイプなので、スポーツ要素も忘れておらず、そこに組み合わせるエキマニにより見た目は一見ノーマル。
サウンドも純正っぽい。
でも、勢いよくスロットルペダルを吹き込めば「バビンッ!」と気持ち良く跳ね上がるタコメータの針とエンジンサウンドが、何とも大人な仕上がりを醸します。
ストック状態でも十分に楽しいクルマ。
足りないと感じる部分に手を入れながら、自分好みに仕立てて行く車遊びは楽しいですよ~!
Written by Hashimoto