ジュリエッタ1.4 MT はブレーキトラブルの修理


車検整備でお預かりをさせて頂いている ジュリエッタの1.4 マルチエアー マニュアルミッション 初期モデルのレア車輌です。

ごく最近に発生したと言う、ブレーキ制御警告灯の点灯。これを対処しなければ継続検査の車検整備を遂行できません。
先ずはそのトラブル探究と、修理よりスタートしています。

診断テスタを繋いで確認したところ、ABS・ESPと連携して作動する様々な箇所にも枝分かれしてエラーが入力されていました。

でも、根本はブレーキ制御関連のトラブルでありそう。

と言う事で、真っ先に疑うのはこの部分。
ATE製のブレーキ電子制御ユニットです。

裏返すとこの様な構造になっています。
集中コネクタに繋がるECU・そこから派生するABS/ESPの制御部分。

車輌側には2次側と言うのか?指令を受けて分配する部分が残ります。
何時も思いますが、作った方・構築した方が凄いと思います。私たちメカニックは何も偉くも・凄くもありません。

今回のトラブル原因は、ブラックボックスとも言えるECU部分。
正しくは、純正品で交換を行う事が正解です。

今回については、一か八か、ECU修理を承って頂ける職人さんへご依頼しています。

結果は..?
修理出来ました!装着して復旧するまで真相は分からないのですが、エラー入力は無くなり、その他の枝分かれの先にも問題がなくなりました。
というわけで、テスターと加圧装置を併用してのエア抜き・フルード交換を行います。

ABSユニットを外しているので、エア抜きにはテスタが必ず必要になります。
テスタが一輪ずつABSを作動させ、その支持に従いブレーキを踏み込みます。ブリードスクリュは開けた状態で、診断機が自動で圧を送り込みます。

なので、ブレーキを踏みながらのエア抜きですが、一人で作業が完結します。

作業中にあまりに気になったのが、折角のブレンボキャリパーの無残な姿でした。
オーバーホールと、リペントをすべき状態ですが、今回は予算的な兼ね合いもあり簡易補修を行ってみました。

よく見れば気になる所は多々有りますが、ひとまずはこれで良しとします。

いつまで持つのかは分かりませんが、今できる事を行うという方針です。
こちらのジュリエッタ、2年前の今頃も工場通信に登場していますが、私の弟の車輌です。
たまには弟孝行という事で、色々と他にも手掛けています。
Written by Hashimoto

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