TL4ミッション 分解の秘訣に気付きました


着々と作業が進行中のルーテシア3RSは、ミッションケースの分解から進めています。
「4速ギヤへの変速時に、ギヤ鳴りを起こす。」
これがオーバーホールの理由です。
ルーテシアあるあるの事例ですね。3&4に使われているシンクロリングに一癖ありますので、持病ともいえる症状です。

慣れた作業ではありますが、今回はいつもと異なる工程を含める事で、とても効率的に進める事が出来ました。
ワッシャの位置関係を覚えておく事や、リバースギヤを抜いた後には、ケース内にスプリングプレートが残ることなど、覚えた置く事はあります。

今回新たに含めた行程は、リバースギヤを抜き取る際に、メイン&セカンダリシャフトのセット位置を浮かせる方法。
大きな力を掛ける必要はありませんが、ポートパーワ―を使います。
これがとても良い仕事を果たすのですよ。

ベルハウス内からラムを使って、メインシャフトを押し上げます。

これにより、2本のシャフトが持ち上がりますのでその隙にリバースギヤを取り外すという流れです。

リバースギヤが大きく、なおかつクリアランスが少ない個所に取り付けられている為に、知恵の輪の様に外す必要があったのですが、目線と工具を変えるだけで
こんなにもスムーズに進めれるとは。驚きです。


この後は、シンクロの組み換えを進めて行きます。
Written by Hashimoto

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