工場通信

質感◎静粛性◎安定感◎MCBの恩恵は随所に！
プジョーリフターにMCBのセットアップ

リフターにお乗りのお客様より、MCBの取付ご依頼を頂きました。

MCB(モーションコントロールビーム)は、強度向上のみに照準を絞ったパーツでは無く、不要とされる強度を逃がしながらも必要な際には強度アップに働く
トータルバランス型スタビリティアップパーツとして今話題のアイテムです。

様々な車種に、専用設計としてブラケットが用意されており、当社でもこれまでに複数の車種用をリリースしています。
どの車に取り付けても、良い結果の得られる事が特徴的です。

前後のバンパーを取り外し、それぞれの必要箇所にブラケットをセットしていきます。
リーンフォースメントの取付部は、車体構造の中でも末端に位置し、なおかつ強度の確保されている場所。
合わせて、強度が必要な場所とも言えます。
その部分に、リーンフォースメントと共締めでセットしていきます。

両サイドに取り付けられている、整流板を取り外し、ブラケットを貫通させるための小加工が必要です。
これについては、別ページにて詳細の紹介をしています。
取付時の参考にして下さい。

左右のブラケットセットが完了。

それらを繋ぐように、MCBダンパー機構をセット。
位置関係を整えて最終締め付けを行います。
(ブラケットに対して、MCBダンパーが真っ直ぐに装着出来る様に微調整が必要です。)

そして、リヤ側の取付は言うと。
MCBの取付作業は、前後それぞれ二手に分かれての施行をする事が多いので、既に完了していました。

リヤ側も同じく、リーンフォースメント取付部に共締めしセットします。
完全に隠れますので、縁の下の力持ちですね。

一連の取付を終えて、バンパーも復元し、試運転に出かけます。

工場の中央・奥側のリフト(２号リフト)で施行したのですが、その場所から前進し転がすだけでMCBの効果を感じます。
ごくごく低速・歩行程度の徐行速度でありながら、何とも言えない転がり感。
ボディが撓むような動きではないはず、にも関わらずとても静かに、丁寧に、キレイに転がります。
「もの凄く効いている．．」

一般走行に入り、天候はミドルウェットであるにも関わらず、気持ち悪い位の静粛性を感じます。
「ロードノイズが無いわけでは無いのだが、えも言えぬ静けさを感じる」

今回の施行車輌 リフターは、SessAリフトアップスプリングにより車高を上げています。
重心が高くなっているにも関わらず、旋回時の揺さぶられ感が減少している。
「体に感じる Ｇ が明らかに違う」
「車高は高く、重心も高いのに、低い位置に着座している様にも感じられる」

フロント軸重 １トンオーバーの箱型車、室内空間は大きく、ボディに歪みが生じるのは当然の事。
でありながら、これだけのスタビリティ向上と、静粛性の向上は凄い！！

率直な感想を述べました。

納車後のお客様より、どの様なご感想を頂けるのかがとても楽しみです。
Written by Hashimoto