保安基準に適合させるべくシートレールの交換


車検整備としてお預かりをさせて頂いている プジョー106 S16 は、車輌側の整備以外に保安基準に適合する為の作業を行っています。
作業内容はシートレールの交換です。
「数年前は問題無いことが、現在は問題視される事」このほかにも色々とあります。

シートレールについては「強度試験にクリアした物で無ければ保安基準には適合しない」という内容です。

なんだか重たい話ですが、大切な事です。ご理解の程お願い致します。

というわけで、バケットシートを取り外し、シートレールの交換を進めます。
レール交換を行う場合、これまで使用してきたシートポジションと大きな差が生まれると違和感が生じます。
極力変化が生じにくくなる様に、必要寸法を測定したうえで組み替えを行います。
大事なのは、前後の高さと左右の位置関係です。

新たに取り付けるシートレールには「保安基準適合品」の文字がしっかりと明記されています。
シリアル番号での管理もされています。


強度試験を行った証明書も付属されています。

マーキングの甲斐あって、おそらくほぼ同じ位置にセットが完了しました。


交換後の試運転において感じたのは、これまでのシートレールとは剛性が格段に異なる事。
これは、フルバケットシートにより横Gに対してのホールド性能が高いために、その際に感じるフレームの撓みが減少し、印象が良くなっています。
シートの性能を正確に発揮するには、確かな品質のレールが必要になるという事ですね。

Written by Hashimoto

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