ミッションが降り、クラッチの交換作業
フィアット500 1.2 フルリフレッシュ作業
トランスミッションの取外しが終わり、クラッチメカニズム・シフトアクチュエータなどの交換に移ります。
レリーズベアリングは、回転抵抗が無く「シャーッ」と回る状態になっていました。
この状況が長く続くと、ベアリングが熱を持ち、最後にはベアリングの崩壊へと繋がります。
シフトアクチュエータを取り外したミッション上部。
ホームベース型に空いた箇所に、デュロジックアクチュエータが装着されます。
画像の4列のシフトフォークを、アクチュエータが操作し、変速を行います。
もっと減っているであろうと思われたクラッチディスクは、スリットが残る優等生な状態でした。
とは言っても、レリーズベアリングや、その周辺の状態を考えると今がベストな施工タイミングであるのは間違いないです。
定番・恒例のクラッチ単体試験の施工。
部品の精度を信じていれば、行う必要は無いのですが、万が一の時に備えて手間ですが毎回の様にチェックしています。
チェックして、クラッチが正常で無かった事はほぼゼロ。
でも、週間づく前に組付けたクラッチが切れなくてミッションを降ろす事になったのは過去に数台程度の実績あり。
今回も抜群にクラッチは遮断されています(切れています)。
オイル漏れまでは発生していなかったけど、クランクシャフト・リヤシールも交換です。
フライホイールボルトを交換し、トルクと角度管理による締め付けの施工。
アバルトのフライホイールボルトは M9サイズ。1.2Lは M8サイズ。
ぱっと見の見た目は同じですが、ボルトサイズが異なります。したがって、角度管理も異なります。
クラッチカバーとディスクを新調し、順調に作業を進めています。
この後は、ミッション側の整備も進めながら進行していきます。
Written by Hashimoto