降ろして判明!レリーズシリンダの損傷具合


軽量フライホイールへの交換の為、各部の分解が進行中のアバルト595 MTA シリーズ3の作業です。

ミッション降ろしの前には、サブフレームの取外しが必要ですので段取り良く各部の分解を進めています。
ロワアームブッシュについては、後ほどオリジナル品への組み換えを行います。

トランスミッションが降り、フライホイールの状態とクラッチカバーの状態をチェック。
ダイヤフラム角度の立ち上がりが大きい様に思えます。

ダイヤフラム角度の立ち上がりが多いという事は、クラッチディスクが減っているという事ですので、分解後の結果が気になる所です。
予想を裏切らず、スリットが消え、凝結リベットが表まで露出した状態のディスクが出てきました。

減っていますね~!
寸法の測定を行います。
取り外したディスク厚=5.45mm

これから組み付けるディスク厚=7.00mm

ディスク厚みの1.5mm消耗は数値としては大きいです。
マニュアルミッション車で、クラッチペダルを操作するという事が有れば、きっと重たいペダルワークを余儀なくされたでしょう。

驚いたのはここ。
クラッチレリーズアクチュエータからのオイル漏れです。
ベルハウス内がベタベタになっていて、何かしらのオイルが撹拌された模様。


見進めると、レリーズシリンダからオイルが漏れている様です。
漏れ始めたばかりであると、想定できます。
施工時期としてはベストタイミングでした。
このまま運転を続けていると、作動油が減り続け、変速とクラッチ操作に支障をきたしたはず。
トラブルに繋がる一歩手前でした。


クランクシャフトシールからのオイル漏れも見つかり、ココについても後程交換を行います。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

関連記事