工場通信

見つけて良かった｢トラブルの芽｣
摘んでおきました

106s16は車検整備と合わせて、タイミングベルトの交換を行っています。
こちらの車輌は既に２０万キロを越え、まだまだバリバリ元気です。

今回のベルト交換では、カムカバーのオイル漏れも気になる案件でした。
分解してみると、カムカバーのみならず カムシャフトシールからの漏れも発見。

カバーの裏側にも付着していました。
樹脂製品、オイルの長時間付着は樹脂劣化を招きます。
例に漏れず、樹脂カバーには軽度なクラックを発見したので、そちらについても補修済です。

カムシールは前後どちらも交換完了。

カムスプロケットが綺麗に動く状態を作り、最終調整を完了します。

異音が出ていて気になったのがココ。
オルタネータベルトを張る為のテンショナベアリングです。
ベアリングが劣化し、軽く回転する状態になっていました。
テンショナ本体として交換すると、結構高額であるのがお財布に優しく無いので、補修用のベアリングのみで組替えました。

組付け中に気になった事。
106のエンジンECUは、エンジンルームに向かって左側に位置します。
結構狭い場所に、大量のハーネスが引き込まれています。

保護テープが捲れている箇所があったので、干渉は大丈夫か？と疑いテープをほどくと．．
ビンゴでした。
4本の配線に被覆捲れを発見です。
断線まではいかず、銅線の折損ダメージも無さそうでした。
でも、銅線は一部顔を出しています。

短絡する前で良かったです。対処しておきました。

106では定番のカムカバーガスケットの交換。
カムカバーに成型ガスケットが貼り付けられているので、脱着の際に切れているとその後のオイル漏れが懸念されます。
お付き合いのあるお店が専用で製作していますので、そちらを使用して修復します。
とても良く出来たガスケットです。重宝しています！

しかし106Ｓ16は、楽しいクルマです。
年数を重ねる毎に、この手の車は魅力が引き立っています。
軽さと出力のバランスが最高です！
Written by Hashimoto