いかにもヤバいスチールキャップは迷わず交換!
ボルトホールの修理を完了したプントエヴォ。
まだまだお疲れ部位の改善が残っています。
タイミングベルトカバー内部、ウォータポンプの直ぐ隣にそれは位置します。
ウォータライン加工用の大きなホール、それを埋めるための金属プラグは素材がスチール製の為に経年で腐食する事も起こり得ます。
よくあるのは、プラグの外周からの水漏れですが今回はどうもキャップそのものから漏れた形跡が確認出来ます。
外してみると。
「あらま!凄い量の錆び!」ヘッドはアルミですが、ブロックは鉄です。
水の流れが悪い箇所に、錆が発生し、その結果溜まりに溜った感じです。
キャップの直ぐ裏側に錆が長期間に渡って存在していたのですね。
こういう本当の原因は、探ってみないと分からないもの。
キャップ裏側は虫食いの様に腐食していました。
ブロック側を綺麗に清掃し、この後メタルプラグを打ち込んでいきます。
打ち込みは、手作業では結構硬く、うまく入りません。
以前より試してみたかったのは「ポートパワーによる圧入」です。
無理に叩いて、メタルプラグの形状に変化が出てもいけないので、じっくりと力を掛けることが可能なポートパワーに頼ってみます。
ポートパワーとは、油圧によりホース先端のパーツが対象物に対して力を及ばす物。
ただし、対象物との距離感・力の掛け方をどの様にするのか・均一にする方法などなど施工毎にその手法は異なります。
今回は、薄型ラムに長さを合わせたアダプタを組み合わせて、メタルプラグと同寸のベアリングアダプタをあてがい、油圧を上昇させています。
バランス良く、慎重に圧入を進めた結果とても綺麗に作業が完了しました。
やはり工具の力は素晴らしいですね。
この作業を進める中で、まだ他にもお疲れ事情を発見しました。
そこについても対処をしていきたいと思います。
Written by Hashimoto