106ラリー16バルブ セルモーター交換
106ラリー16Vはエンジンのかかり具合が弱弱しく元気が無く不安な感じがします。
バッテリーは弱っているのかな?と思い点検するも問題無し。交換履歴を確認すると昨年に交換しており異常なしです。
とここで整備履歴を確認すると、すべての履歴を確認しても過去に一度もセルモーターの交換が行われていない事がわかりました。
当社で新車で並行輸入車として販売し、20年以上が経過したこちらのお車はすでに走行距離が23万キロを超えています。
定期的なメンテナンスを欠かさず行っておりコンディションは良好なのですが、セルモーターは新車時のままでここまで動いてきており、限界をむかえている様子です。
リフトに車を移しセルモーターの外すと如何にも古くなったセルモーターが摘出されました。
セルモーター単体での始動チェックを行うと、新品ではシャコーンと軽やかな音を出して動き出すのに対して23万キロ使われた古いセルモーターでは大音量でガコーンと重たい音出して回り始めます。
消耗し限界を迎えたといったところですが、106ではセルモーターが動かなくなり始動出来なくなるトラブルは珍しくなく、よくぞここまで動いてくれていたと言ってあげるべきかもしれません。
交換が完了しエンジンをかけてみると、軽快なセルモーターの回る音と共にエンジンが始動。
106本来の調子を取り戻しました。
納車時にオーナー様がキーをひねりエンジンをかけると、あまりに元気にエンジンが始動するので驚きの表情を見せていました。
これからもまだまだ長く安心してに乗っていただける状態にする事が出来よかったです。