もう一度、最高の状態で乗りたい!
106復活計画 Season2-3


分解の際に折損したボルトを抜き取り、ボルトホールの修正を行ったエキマニ。
ヒートシールドを固定する為のボルトは、マニホールドの鋳物に直接ネジが切られていて経年により固着している事が多いです。
1個が折れた程度なら他の4本で固定が可能ですが、今回は上面3本が不運にも折損。
修理は必至でした。
本来はM6のボルトで固定しますが、ボルトホールを1mmのオーバーサイズにしM7のネジ山を刻みます。

ヘッドの搭載前に、破損していたノックセンサと、ウォータインレットの交換を行います。

ピストントップの清掃を行い、ガスケットをセット。

1番と4番のシリンダをピストントップ位置にセット。
今までは旧式のガスケットが組付けられていたエンジン。新たに載せるのは新型のガスケット。
オイルホールの信頼性が格段に向上しています。

ヘッド本体をブロック側へドッキング。
トルク管理と角度締めによる締め付けを施行。


20Nm.+260°が規定の締め付けです。
初期の20Nm.締め付けの際に、一回目では均一に締まっていないので繊細な締め付け管理を行ったうえで角度管理を行う様にしています。
デジタルトルクレンチの場合、角度締め付けの後にどれだけの力で締まったのかが表示されますが、10本のボルトが大凡 72Nm. で締まりました。

アジャスタブルタイプのカムシャフトプーリは、スライダの動きを整う様に汚れを清掃しておく事で、ベルトの張りを均一に調整できます。

ベルトを組付け、各部の締め付けの最終チェック。

エンジンマウントとマウントバッファは新調。


ヒートシールドの組み付けまでを完了しました。
この後は、細かな箇所の組み付けを進めて行きます。
エンジンに火が入るまでには、まだまだやる事が残されています。
引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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