フィアット500 ワイパーが”たまに”動かない
FIAT500ワイパーの故障


フィアット500 1.4L
車検整備でのお預かりをさせていただいています。

今回の整備では、電気系統に色々なトラブルを抱えており、お客様のご負担低減も考慮し、アッセンブリ交換を回避する為の整備を心掛けています。
ただ、そういう作業に着手する場合は「最悪の場合も想定した金額」を先ずはご提示する様にしています。
そのうえで、修理可能かどうかの判断を見極めていくと言うのが順当かと考えます。

「ワイパーがたまに動かない」
ワイパーは雨の日に使う機能、使いたいときに動かなければ怖い思いをせざるを得ません。
実際に、結構な降水量の日に動かなかった様ですので、確実に修理を終えたいところ。

ワイパーの制御システムは、近代化が進み難しくなっています。
レインセンサが絡んだりしますから、単純な流れではありません。

でも、ワイパーモータ本体はいたってシンプルな構造品。
モータがあって、それを動かす為の電子基板があるというレベル。

今回のトラブル原因は、基盤に潜むのではないかと推測し、修理に取り組んでいます。
IC満載の細かな基盤では無く、12ボルト制御の構成です。

目を凝らして確認すると。
メインアース系統のハンダに超薄いクラックを見つけました。
ハンダ割れのごく初期症状です。
このまま使い続けると、動かない頻度が増えてくるという流れが予測できます。


該当箇所も、そうで無い箇所もハンダの盛り直しを行い、組付け~作動確認。
正常作動を確認しました。お預かり期間はまめにワイパーを動かして経過観察をしたいと思います。

Written by Hashimoto

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