クラッチトラブルの原因が判明!
プジョ-208クラッチが切れない症状
クラッチメカニズムのトラブルでプジョー208GTがレッカー搬送されました。
症状は、クラッチペダルの操作に対して切れ具合が正常では無いという点です。
全く切れないわけでは無いですが、完全には動力の遮断がされず、目一杯にペダルを踏み込んでも半クラの様な状態になります。
機構的な問題を疑い、先ずはトランスミッションを降ろしてクラッチ機構の単体点検を行いました。
冒頭画像は、これまで使用してきたクラッチとフライホイールを組み合わせて単体でのテストを行っている様子。
油圧を掛けて、カバーダイアフラムを押し込むもクラッチの遮断は曖昧な感じです。
連動して動くカバー内のプレッシャープレートの動きが悪いように見えました。
カバーを開けて、裏側の確認を行うと。
ダイヤフラムの外周部(リング状に繋がっていなくてはいけない箇所)にクラック・破断が起きているのを見つけました。
これにより、クラッチ機構に問題が起きていたのは間違いが無さそうです。
カバーをフロント側から確認すると、破断箇所のダイアフラムはツメの位置がずれていました。
この機会にライトウェイトフライホールに変更し、クラッチメカも一新します。
レリーズシリンダも新調し、エンジン側にフライホイールの組付けを行います。
しかし、デュアルマスフライホイールにクラッチを組み込んだ総重量は重たいです!
プレスへの移動の際、軽量品と純正品の重たさの違いが歴然でした。
人間が軽く持ち運びが出来る=車にとっても負荷軽減 ですね。
組替え後は、正常にクラッチが復帰し、エンジンレスポンスも向上し、ご機嫌な208に仕上がりました!
Written by Hashimoto