工場通信

208GTIの恐怖を感じるこの症状！
点検だけのつもりが思わず緊急入院に

208GTIにお乗りのお客様より、走行中の違和感についてご相談を頂きました。
コーナリング中にとても怖い瞬間があったそうです。
試走をしてみると、確かに怖い！
直進状態であっても、段差を越える際に左の前から嫌な感触が伝わってくるのが分かります。

原因は、ロワアームの先端に装着されているボールジョイントの状態悪化でした。

この症状を表現するには動画が一番！
バールによるテコの力が、ジョイントに生じたガタツキをこれでもかと現わします。
ここまでジョイントのガタつきが大きくなっている事は珍しく、これだけ盛大に動いてしまえば走行中に怖さを感じるはずです。

走行中のボールジョイントには、バールで掛けている力の何倍にも及ぶ為に、最悪の場合はジョイントが抜け出てしまう可能性も考えられます。
改めての予定を組み、一度はお返ししようと思ったのですが思い止まりました。
通勤距離が長く、毎日100キロ以上を走られると言う事。高速道路も毎日走行される事。これらを加味し、緊急入院して頂きました。

こちらが、その不具合箇所のボールジョイント。
プジョーらしい固定方法です。

ただ、問題がありまして。
固定方法はプジョーらしいのですが、何故ボルトとナットにしてくれないの！？
締め殺しの強烈なリベットの様な物で固定されています。
それでもリペアパーツが供給されるのはプジョーの優しさ。。かな。

3本の固定部に、スポットドリルを用いて穴を開けながら勘合を緩めていく作業を強いられます。
工場は暑いし、上から鉄粉は降ってくるし、流石に作業中画像を撮る余裕はありませんでした。

リペアパーツはボルトとナットで固定をします。
最初からこうなっていれば、どれだけ作業性が良いことかと悔やまれます。

交換後は、安心して走行出来る状態に戻りました。

数ヶ月後に控える、308GTIの作業でもおそらく同様の事が必要になりそうです。
頑張ります！！
Written by Hashimoto