エンジン不調207はカーボン除去開始
エンジンのカーボン体積により不調を抱えるプジョー207の修復を始めました。燃焼室のカーボンデポジットを除去するためには分解作業やシリンダーヘッドのポートよりダイレクトにメディアを吹き付けカーボンを除去する方法も有りますが、今回は普段からルーティーンのメンテナンスとお勧めするステージ3メンテナンス作業にて修復を試みます。通常の燃料の代わりに溶剤にてエンジン始動を行い20分ほどアイドリング状態を保ち、溶剤による燃焼にてカーボンを軟化させ徐々に除去させる方法とインテーク廻りより別溶剤を少しずつ噴霧させ付着したカーボンを除去していきます。
仕上げは燃料タンクに溶剤を注入、ガソリンと合わせて燃焼させ、アイドリング状態も含め十分な走行を繰り返します。
ステージ3メンテナンスに含まれるエンジン冷却水の交換・点火廻りの状況確認・各油脂類の交換を行い、車の状況が変化して行く様子を診ていきます。シャーシダイナモにて動力伝達装置の状況確認と合わせてエンジン性能を確認します。
現状の把握の為に試運転に出かけます。エンジンチェックランプの点灯も無く、不具合の際のようなエンジン不調は現れません。大きな金額を費やさずに現状復帰が出来たようで良かったです。