DS5トラブルシュート 原因明快で安心!
チェックランプ点灯→ターボ効かない


DS5は定期点検でのお預かりをさせて頂いています。
点検のご依頼の他に、ターボの効きがイマイチ。。というトラブル案件もお伺いしていました。

先ずはそっちをスッキリさせたい思いで、点検を開始します。
チェックランプが点灯すると言う事は、何かしらのエラーが入っているはず。


ボッシュKTSに聞いてみると、それっぽいエラーが2つ介入していますね。
テスターが治してくれるわけではなく、これはあくまで手がかりを得るための手段。
トラブルの症状に直結しそうなエラーではありませんでした。

テストランをしてみると、確かにターボの利きが微妙な状態。登り坂で負荷が掛かると、チェックランプが点灯し、その後は更に加速が鈍る。
チェックランプの点灯前は微かにターボ感はあるので、システムとして作動をする気は有り。という解釈が出来ます。
こうなると頭を過ぎるのが、先日の嵌まってしまったパターン。
308の触媒詰まりですね。
疑いを深く掛けすぎると、トラブル解明から離れていくのがトラブルシュート作業の落とし穴。新調に進めましょう。


エンジンオイルレベルを確認すると、レベルゲージの先端に少しオイルが着いている程度。オイル消費していそうですね。
触媒を外してチェックするより、先ずはココ。A/Fセンサーを外せば触媒の確認は可能なので、チェックしてみると綺麗な状態。

となると、ブーストの機械的制御が正常なのかを疑うためにアクチュエータの作動を確認するも正常。

当社では過去に1~2回程度しか不具合を見ていませんが、ディバータバルブの状態をチェックすると。


ダイアフラムの破損が起きていました。間違い無く原因はココですね。

車内在庫品がありましたので、付け替え後にテストランし、正常復帰を確認出来ました。

DS5良いクルマですよね。大きさもそこそこあって、余裕のドライブを楽しめます。
弱点は、サスペンションとステアリングメカニズムでしょうか。大柄でホイールベースも長く、フロント軸重で1トンあります。
ステアリングの機構はこのシリーズのコンパクトカーと容量が同じなのですよね。故に少しガタが出始めたりすると、持ち味のラグジュアリーが損なわれます。

各部の点検を引き続き進めて参ります。
Written by Hashimoto

関連記事